株式会社ジズコ

GM8の携帯性と、G11に近い搭載重量を望む方におすすめの一台。すぐれた操作性、システム拡張性、航空機用の硬質ジュラルミンを削り出した軽量でソリッドな本体を兼ね備え、中大型赤道儀として充分な搭載重量 22.7kg を誇ります。

ロスマンディ独自のフリークランプ

赤径／赤緯両軸にクラッチ構造を持つロスマンディ GM811G 赤道儀は、クラッチを少し緩めた状態で、ドブソニアンのように鏡筒をも持って振り回しながら天体を導入できるフリークランプ式。自動導入コントローラー ジェミニ2 を作動中でも、クラッチをゆるめてフリーストップで望遠鏡を振り回すか、ハンドコントローラの方向キーで任意の天体を視野に入れることもできます。その後、シンクロナイズ機能を実行することにより、フリークランプで失った座標を復帰して精度の高い自動導入を行えます。

フリークランプで失った座標をシンクロナイズ機能で復帰

ジェミニ2の電源を入れ、基準星を3星導入してポインティングモデルを構築します。これで、精度の高い自動導入が可能になると同時に、極軸合わせの精度に依存することなく、正確な自動追尾がスタートします。

2.　フリーストップ操作で観望を楽しみたいときは、両軸のクラッチをゆるめます。天の川領域の掃天や、ギャラクシーホッピングなど、“ドブソニアンテイスト”の観望がおこなえます。

3.　再び自動導入操作に戻るときは、ジェミニ2のブライトスター (基準星) リストから判りやすい星を選び、フリーストップ操作かモーター駆動で望遠鏡の視野に導入した後、アラインモードに入り「シンクロナイズ」を実行すれば、「1.」で構築したポインティングモデルに復帰します。

ロスマンディー D シリーズ、Vシリーズ（ビクセン互換）のダブテールプレートに対応するサドルプレートを赤緯軸に配備します。

GM811G の赤経体には、上位機種 G11 と同じ歯数360枚、直径 φ143mm の大型ホイールギアを組み込みます。素材は航空機用の硬質ジュラルミンを高い精度で切削加工し、黒アルマイトを施します。長期にわたる運用に耐え、美しさも保ちます。

旧パルスモーター仕様ですが、各寸法 (mm) は同じです。

縮長 約650mm、伸長 約1,090mm。最小不動点高が890mm と、標準三脚より240mm下げることができ、ニュートン反射望遠鏡の搭載に適します。また、開閉がワンタッチで行えるので、移動観測用にも重宝します。この組み合わせでの最大搭載重量は約20Kgまで。三脚本体の重量は6.8kgです。

直径φ76mmのジュラルミン切削製。三脚部に折り畳み構造を採用。畳めばコンパクトになり、輸送の便に加え、設置や撤収にも手間がかかりません。

開脚構造は、独自のガイドレールで脚を挟みこむ方式。クランプで脚を強固に固定できるので、G11G 赤道儀の最大搭載重量まで余裕で対応。大きな伸縮脚クランプハンドルは、手袋をしたまま握れます。地上高850mm〜1310mm（接地面は850mm〜1280mmの正三角形）。三脚の搭載重量は192.7kg、本体の重量は15.9kgです。