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ジェミニ 2 システム

ジェミニ 2 システムの特徴

・ タッチパネルによるビジュアルで判りやすい操作性
・ 速やかな天体自動導入のための超高速駆動が可能なモーターと制御回路
・ ガイド修正速など、超低速駆動のすぐれたレスポンス
・ 正確な導入精度を実現する画期的なアライメントアルゴリズム
・ 半自動化されたアライメントプロセス「モデリング」機能
・ GPS(オプション)で初期設定値を自動取得
・ USB接続でPCとリンクし、PCアプリケーションからの制御
・ イーサネット接続でHTTPによる遠隔コントロール、またファームウエアの更新
・ ASCOMプラットフォーム完全対応
・ ST4 互換オートガイダーポート

ビデオインストラクション

ジェミニ 2 に格納された充実したデーターベースにより、PC に接続しなくても、ベテランユーザーのニーズに余裕で対応します。もちろんPCとのリンクもUSBケーブルで可能。LX200互換プロトコルを介し、ステラナビゲーターほか、ほとんどの市販プラネタリウムソフトでコントロールできます。さらに、イーサネット接続と ASCOM プラットホームのコンビネーションで、ドーム管理から撮影まで、さまざまな周辺機器を統合してリモートコントロールできます。また、ST4互換のオートガイダーとの接続も専用ポートも備えます。

タッチパネル式ハンドコントローラ

ジェミニ2では、タッチパネル操作のハンドコントローラを採用。見やすいカラー画面は各操作に最適なメニュ-画面に切り替えることができ、表示できる情報量も多く、文字とグラフィックスが同居できるので、とても判りやすく、だれにでも簡単に操作できます。

簡単な初期設定

ジェミニ2を起動時させ、基準星を導入する前に必要最小限の入力項目は次の3つです。
 ●赤道儀の名称(ロスマンディー各赤道儀、およびカスタム赤道儀)
 ●観測地の標準日時(Local Date & Local Time)
 ●観測地の緯度・経度

この必須3項目はジェミニ2の最初の起動で入力すれば、数値は不揮発メモリーに、日時は内蔵のバッテリーバックアップクロックにより保持され次回の起動からショートカットされます。また、オプションの GPS レシーバー は、ジェミニ2の起動時に緯度・経度、地方標準時を自動的に読み込む、観測場所を頻繁に変更する運用に便利なツールです。

充実した天体データベース

パソコンを使用しなくても、11 種類の天体カタログとユーザー定義カタログの総計 41,000+ 天体のジェミニ内蔵データベースが、ベテランユーザーのニーズにも余裕で対応します。天体データは NGC4565 などオリジナルのカタログ番号に従い、星表など、外部データベースとの照合も容易です。

低速から超高速まで、スムーズな駆動

ジェミニ2に採用された高性能DCサーボモーターは、ステッピングモーターに比べ、より低い電圧でスムーズに連続回転し、高速駆動時にもハイトルクを保ちます。また、内蔵されたサーボモータードライバは、ハイトルクモーター(標準装備:DC18Vで最大トルクを発生)に対応し、G11TG など大型赤道儀でも余裕で駆動することができます。G11G 赤道儀を例にとれば、対恒星時800倍の高速駆動から、対恒星時等倍以下の超低速まで、幅広い作動領域を1個のモーターが適切なトルクを保ったままカバーします。

なお、対恒星時数百倍を超える超高速駆動では、最適なトルク特性を発揮し、駆動系への反動を緩和できるスローアップ/スローダウン制御により、キータッチとのタイムラグを感じるかもしれませんが、中速域や、ガイド修正速 (対恒星時0.5〜2倍速) など低速領域では、DCモーターの特徴である高い起動トルクにより、キータッチに瞬時に反応し、レスポンスのよい操作感が得られます。ほとんどの場合、オートガイダーはデフォルト設定のまま使うことができます。

独自のモデリング機能

基準星 (3星、またはそれ以上) を望遠鏡の視野に導入してアライメントを実行し、自動導入の精度を高める作業を「モデリング」といい、ジェミニ2は基準星を3星導入することで「モデル」が構築されます。

アライメント作業では、基準星は自動的にリストアップされ、「GoTo」ボタンにタッチすれば自動的に導入が開始されます。ユーザーは基準星を選び、導入が終わった望遠鏡の視野に方向キーで導入/センタリングするだけ。モデリングは、アライメント操作を、子午線をはさんで東西の各半球ごとに行い、東天・西天で個別の「モデル」を構築するジェミニ 2 独自の機能です。

たとえば、ドイツ式赤道儀に搭載した鏡筒が赤経軸と平行に取り付けられていない状態で、鏡筒を東西に切り替えると、その誤差は2倍になります。これは、すべてのドイツ式赤道儀に不可避な欠点 "コーンエラー" です。アライメント作業で、基準星を東西半球から均等に選んでも、導入誤差は、取り付け誤差を平均化した値以上に小さくすることはできず、基準星の選び方によっては、累積1°を超える導入エラーが発生することもあります。ジェミニ 2 は、導入する対象の位置 (東天 or 西天) に応じて、東西それぞれの「モデル」を自動的に選んで構築することで、この問題を解決します。

ジェミニ2の極軸修正機能 "PAC"

ベランダなど北極星が見えない環境でも、ジェミニは2分以内の高精度に極軸を追い込みます。2分という数字は、長時間露光のイメージングにも充分な微少誤差です。この優れた "PAC 機能 (Polar Axis Correction、極軸修正)" により、北極星の見えない環境でもイメージングを可能にします。最初に、マウントの水平を合わせ、磁石(磁北偏差を修正)と高度目盛を利用して、マウントの極軸をおおよその精度で合わせます。

 「Polar Axis Correction(PAC=極軸修正)」メニューによる合致精度は、ジェミニ 2 で構築したモデルの正確さで決まります。PAC機能を使うには、“天球の東西各半球で各3星のモデリングが完了していること” が最低条件ですが、できるだけ多くの基準星(〜10星)を導入しておくことが推奨されます。

PAC を実行するには、まず 「Bright Star」リストから、天の赤道 (近く) にあり、南中 (に近い) 天体を選択します。その天体を自動導入し、ハンドコントローラで正確に視野中心に導入します。導入完了後、「Align」メニューから「Polar Axis Correction」を選択します。ただちに演算が実行され、正確な北極位置を基準に、“天体があるべき位置” に望遠鏡が向きます。この状態ではまだマウントの極軸が合っていないので、天体は視野から外れていきます。天体が再び視野中心に入るように、赤道儀の方位と高度のノブを回しながら導入します。「Done」ボタンにタッチすれば、赤道儀の極軸修正は完了です。

比類ない導入精度

ジェミニ2の卓越したモデリング機能や PAC 機能を駆使するとにより、極軸合せの精度だけでなく、赤道儀および望遠鏡のメカ的なミスアライメント(ずれ)を補正できます。モデルはジェミニ2のアライメントアルゴリズムにより、●極からの方位角のずれ、●極からの高度のずれ、●極に対する軸の垂直度、●赤経・赤緯軸の垂直度、●ギヤのあそび、●ミラー(反射望遠鏡)の倒れ、●赤経のインデックスエラー、●赤緯のインデックスエラー、●カウンターウェイトのたわみ等、さまざまな要素を考慮しながら、アライメントを実行するたびに構築されていきます。基準星を10星アライメントすれば、すべてのパラメーターを加味した「モデル」を構築することができます。さらに、ジェミニ2では前述のとおり (独自のモデリング機能)、天球の東西で別々にモデルを構築することで、ドイツ式赤道儀の根元的な欠点を解消します。適切なモデルが構築された後は、天空全域で3分未満、数度の範囲なら1分以内の誤差内で天体を導入できます。さらに、ドームなどに据え付て使用する場合、ジェミニ2を「ウォームリスタート」で起動すれば、前回のアライメントデータ (モデル) を利用して、電源を入れるだけで極めて精度の高い自動導入を即楽しむことができます。

上の9カットのCCDイメージは、G-11赤道儀を使ったジェミニレベル4の導入精度を実例で表わしたもの。 3星導入によるアライメント後, アンタレス(左上)→ M16 → M17 → バグ星雲 → M57 → M8 → M22 → M27 → 静止衛星Optus 1b(中央下の短い縦線)の順に、途中再アライメントを行わず連続的に導入し、それぞれ20秒の露光で写し止めたイメージです。大きな離角を伴った対象でも小さなCCDチップ上に余裕で導入できることが判ります。

イーサネット接続機能

ジェミニ2をネットワークに接続すれば、ファームウエアのアップデートが行えるほか、複数の PC ユーザーによる観測シェア、無人観測システムなど、ネットワークオブザーバトリーを簡単に構築できます。

左の画像はネットワーク上のPCから html 形式「http://gemini/」で開いたブラウザ画面(トリミングあり)がそのままコントローラーになり、ジェミニ2 をブラウザから直接操作できます。ドーム制御から、合焦やイメージングなど観測機器の制御もASCOMプラットフォームで統括でき、カスタムのソフトウエアを用意しなくても、インターネット王座―ばとりーを簡単に構築できます。

天体ソフトをインストールしたパソコンとのリンク機能

ジェミニ 2 は、Windows PC と A-B タイプの USB ケーブルで接続し、ビジュアルなインターフェイスを利用した星図ソフトとのリンクなど、見やすい PC ソフトウエアを活用できます。

なお、ジェミニ2を Windows に認識させるには、WEB サイトから 32bit および 64bit 判のドライバーをダウンロードしておくことが必要です (上部のメニューバーから「Gemini2」にカーソルを合わせてドロップダインメニューから選択)。

オートガイダーポート装備

ピンアサインはSBIG社のST4互換。現在、多くのマウントで採用されているピン配列で、TTL レベルの信号を受け付けます 。

注意)ピンアサインに整合性があっても、リレー出力のオートガイダーを接続すると、故障の原因になります。

ジェミニ2の電源について

ジェミニ2は直流12〜18ボルトの電圧と、最大電流1500mA+を消費します。交流100Vが用意できる環境ではAC-DC電源(ACアダプター)を、屋外の環境ではカーバッテリーや鉛シールドバッテリー、または大容量のディープサイクルバッテリーなど、充電式電池を使います。

充電式電池は、最低10Ah(アンペアアワー)以上の容量で、過電流保護がリレー式でなくヒューズ式の電池をご使用ください。ジェミニを快適に使うには、オプションの15V ACアダプターなど、余裕のある容量を備えた電源装置を推奨します。

ロスマンディ独自のフリークランプ

赤径/赤緯両軸にクラッチ構造を持つロスマンディ GM811G 赤道儀は、クラッチを少し緩めた状態で、ドブソニアンのように鏡筒をも持って振り回しながら天体を導入できるフリークランプ式。自動導入コントローラー ジェミニ2 を作動中でも、クラッチをゆるめてフリーストップで望遠鏡を振り回すか、ハンドコントローラの方向キーで任意の天体を視野に入れることもできます。その後、シンクロナイズ機能を実行することにより、フリークランプで失った座標を復帰して精度の高い自動導入を行えます。

フリークランプで失った座標をシンクロナイズ機能で復帰

ジェミニ2の電源を入れ、基準星を3星導入してポインティングモデルを構築します。これで、精度の高い自動導入が可能になると同時に、極軸合わせの精度に依存することなく、正確な自動追尾がスタートします。

2. フリーストップ操作で観望を楽しみたいときは、両軸のクラッチをゆるめます。天の川領域の掃天や、ギャラクシーホッピングなど、“ドブソニアンテイスト”の観望がおこなえます。

3. 再び自動導入操作に戻るときは、ジェミニ2のブライトスター (基準星) リストから判りやすい星を選び、フリーストップ操作かモーター駆動で望遠鏡の視野に導入した後、アラインモードに入り「シンクロナイズ」を実行すれば、「1.」で構築したポインティングモデルに復帰します。

ジェミニ 2 レトロフィットキット (アップグレード用) の価格と仕様

税込価格

-> 要見積り

ジェミニ 2 レトロフィットキット
税込374,000円
送料1,320円

キット構成
メインコントローラ、赤経・赤緯ハイトルクモーター(接続ケーブル付き)、タッチパネル式ハンドコントローラ、電源ケーブル(シガーライターソケット仕様)、日本語マニュアル
天体データベース 41,000天体:Messier=110個、NGC=7840個、IC=5386個、Sh2=313個、Bright Stars=79個、SAO=17635個
導入精度 全天で3分未満、領域限定で1分以内 (公称値)
追尾速度 恒星時、平均太陽時、平均月時、大気差補正恒星時、カスタム速
駆動速度 ガイド修正速、センタリング速、高速駆動速、自動導入速の4速。いずれもユーザー設定可能。
最高駆動速度 秒間8度 (GM8)、4度 (G11、HGM-TITAN)
初期設定の値 観測地の緯度経度 (GPSデータ取り込み可能)、地方標準日時
※ 入力データはロムとクロックで保持
基準星 全天で 79 天体
イーサネット 10/100Base-T DHCP/固定 IP
USB ポート USB-Bポート使用可能、USB-Aポートはフューチャーポート(使用不可)
制御ソフトウェア The Sky、ステラナビゲーターほかプラネタリウムソフト(LX-200互換プロトコル)、およびASCOMプラットフォーム対応ソフトウエア
アップデート イーサネット接続で可能
内蔵 ROM マイクロSDカード2Gb (メインパネルおよびハンドコントローラに内蔵、4Gbまで対応)
消費電力 12〜18VDC、1500+mA
取扱説明書 日本語取扱説明書

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